自力でXSR700にUSB電源を取り付けました(後編:作業編)

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今まで車やバイクに電装品を取り付けたことがない人が、XSR700 にUSB電源を取り付ける記録です。前編はこちら

工具や材料を揃える

作業の手順として、まずUSB電源とリレーを接続します。

具体的には、リレーの黄色線とUSB電源のプラス線を繋ぐ作業です。

電線と電線を繋ぐ方法としてメジャーなのは、ギボシ端子ですね。存在は知っていましたが、端子を作るのには専用の工具が必要なので、私には縁遠いものでした。

しかしいろいろ調べると、バイクやクルマの電装DIYにはやはり必須と言っていい工具です。ここまで調べたのですから最後まで自分でやってみたい。思い切って購入しました。

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当然のことながら、ギボシ端子そのものも持ってないし、電線をバッテリー端子に繋ぐための丸型端子も必要です。これらがいっぺんに揃うセット品を購入。

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まず、USB電源のヒューズが付いてる丸型端子を切断して、ギボシ端子のオスを装着します。次にリレーの黄色線にギボシ端子のメスを装着。

ギボシ端子のオスメスどちらをどの線に付けるかは、下記のページが参考になります。電源側がメスです。

ギボシ端子の正しい使い方 (diylabo.jp)

そして、リレーの赤線と黒線にそれぞれ丸型端子を装着します。下記サイトでは、マイナス端子にはクワ型を使うとありますが、私はプラスマイナス共に丸型を使いました。

丸型端子の種類と、正しい使い方 (diylabo.jp)

残るは、リレーの青線をバイクの赤青線に繋ぐ作業です。

エレクトロタップ

XSR700のシートとその下のものを外してバッテリーが見える状態にすると、赤と青の縞になっている線が確かにあります。これにリレーの青線を繋ぐのですが、素人的に考えて、赤青線の被覆を剥いてそこに青線を絡める方法しか思いつきません。

そこでネットで「配線 分岐」で検索すると、検索結果の一番上に配線を分岐する方法はいろいろあるけれど、どれが良い? (diylabo.jp)というページがあって、そこに行くといきなり答えが出ました。

エレクトロタップというものなんですね。つまり、再三出てきた画像は、赤青線と青線をエレクトロタップで接続した図だったと。わかる人には一発で「ほうほう、赤青線から取ればいいんやな」とわかる説明画像だったのです。

それで早速購入しようと思ったのですが、その前にエレクトロタップそのものについて知識を深めようといくつかのサイトを見て回ると、どうも「断線」とか「接触不良」とかネガティブな言葉が目につきました。どうやらエレクトロタップはその使いやすさに反してあまり良く思われていない製品のようであることがわかりました。

新しもの好きではありますが、バイクに使うものの優先順位は信頼性が一番だと思っている私にとって、気になる情報です。エレクトロタップはあまり使いたくない気持ちになってきました。また買わないといけないし。

ギボシ端子で配線を分岐(スプライス端子の代用)

エレクトロタップについて調べていると、配線を分岐させるそのほかの方法も知ることができました。

一番良いのははんだ付けですね。ただ手間がかかります。その次の手段としてギボシ端子のカシメる部分だけみたいな「スプライス端子」というものがあって、簡単に施工できて信頼性も高そうです。

これ、ギボシ端子を半分に切ったらスプライス端子の代用にならないかと考えました。

実際そのようにしている人もいるようで、新しくスプライス端子を買わなくてもすぐに施工できます。今回は、この方法を採用することにしました。

エレクトロタップを使わずに配線を分岐する (hinata.jp)

ギボシ端子で二股の作り方 | スイスポくんのカスタム日記 (teraren.com)

赤青線の被覆をニッパーで1センチほど剥き、そこに青線を絡めました。その部分をギボシスプライスで圧着。最後に絶縁テープでグルグル巻き。

動作確認と配線

上記配線図のとおりに繋ぎ、USB電源にスマホを繋いでキーオンで充電が始まることを確認してから車体に装着しました。

なお、ハンドルバーに取り付けたUSB電源のケーブルを、クラッチワイヤーやウインカーなどの線と束ねたほうが見た目が美しいのでそうしようとしたら、ハンドルバーの前部分の隙間にUSB電源のコンセント部分も変圧器部分も通らなかったので、コンセントと変圧器の間を切断してギボシ端子で繋ぐように加工しました。

ハンドルバーからバッテリーまでの配線は、購入した際にすでに取り付けてあったETC受信機の線に沿わせる形で這わせました。変圧器とその両側の余った線は、タンク左型のワイヤーリードと同じ場所に収めました。

ハンドルを左右に振ってみて配線が突っ張らないかを確認し、タイラップで固定します。

まとめ

全ての作業にかかった時間は、仕事から帰って1時間くらいを2日ほどと、土曜日と日曜日にそれぞれ3時間くらいずつです。一気にやったら1日で終えられそうな作業ですが、何日かに分けて作業を行ったことで、わからないことを考えたり調べたりする時間ができました。いいペースだったと思います。

トータルではなかなか大変な作業だったと感じます。自分の中で「やりきった」感が大きいです。

初めてバイクに電装品取り付ける作業は、新しいことを学ぶ良い機会になりました。工具や部材を新たに購入したので、今後さらに何かを取り付けようと思ったときには、今回よりもはるかに気軽に取り組むことができます。

シート下は ETCとUSBの配線でギリギリです。

肝心のスマホホルダーはまだ購入してません。ラムマウントがほしいです。

Bitly

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