NASA といえば、「エウロパに水があるよ!」というニュースをさも重大なことのように発表して、全世界の宇宙ファンを「しってた」の声と共にガッカリさせた前科がありますので、今回も期待しないで待ちました。
結果は、39 後年先の赤色矮星に 7 つの地球型惑星があり、そのうち 3 つがハビタブルゾーンにあるという、緊急記者会見を開くほどのことはないガッカリ速報でした。
これまでもさまざまな生命の存在が可能な惑星「ハビタブル惑星」が発見されてきましたが、今回はさらなる快挙です。NASAは2月22日、地球から39光年先の赤色矮星を周回する7つの地球サイズの系外惑星を発見したと発表しました。
この赤色矮星「TRAPPIST-1」を周回する系外惑星のうち、3つは表面に水の存在しうる「ハビタブル惑星」に相当。地球外生命体の存在の調査が期待されます。NASA、7つの地球サイズ惑星を39光年先に発見 3つは生命存在可能 | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト
今回の発表は一体何が新しいのか、
素人の私にはいまいち理解できないのですが、比較的珍しいと思ったのは、①恒星が小さいこと(質量は太陽の 8 パーセント)、②全ての惑星の公転軌道が、太陽と水星の間よりも近いこと、③岩石からできた惑星が多いこと、ですかね。
①については、今までよく発表されていた系外惑星が、太陽よりもデカイ恒星の周りを回っている超デカイ岩石惑星だったりしたので、最近はこんな小さい星も対象になっているのだなぁと、系外惑星探査の技術の進歩に感心する方向で興味があります。
②については、恒星が小さいので、恒星系全体のスケールも太陽系よりかなり小さいわけで、太陽と水星の間に全ての惑星が収まっているというのは、あくまで太陽系の常識からすると珍しいというだけのことです。恒星と惑星の距離の比が、太陽系でいうと水星の軌道内とかいうのなら話は別ですが。
③については、7 つ中 6 つが岩石惑星ということで、地面がある惑星が多い恒星系もあるのだなと、生命誕生のチャンスが多いことになるので、確かにグッドニュースだと思いました。
冷めすぎでしょうか私。専門家は素人が感心を持つ部分以外のマニアックなところに新しさを見いだしたのでしょうが、素人は「宇宙人を発見した」とかいうのじゃないと理解できないのですよね。専門家と一般人のギャップは大きいですなぁ。
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