今年打ち上げ予定だったのが、観測機器のトラブルのために延期になっていた火星探査機「インサイト」の打ち上げ予定が、2018年ということに決まったそうです。
2016年から2020年にかけては、火星探査機の打ち上げラッシュでして、これは前々から話題になっていたんですが、どれくらい打ち上げラッシュなのか、記事にはこうあります。
現在火星ではNASAの探査車「キュリオシティ」が活動しているだけでなく、ESA(欧州宇宙機関)とロシアも火星探査ミッション「エクソマーズ」として2016年に探査機の打ち上げに成功、さらに2018年には探査車の打ち上げを計画しています。さらに、2020年にはNASAの新型探査車「Mars 2020」も打ち上げられます。これらの盛んな火星探査により、地球の隣の赤い惑星への理解はさらに深まることでしょう。
地質学から火星を解き明かす探査機「インサイト」、2018年春の打ち上げが正式決定 | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト
文字にするよりわかりやすいので、表にまとめました。今活動中のミッションも書いてみました。
打ち上げ年 | 探査機(車)の名称 (リンクはWikipedia記事) | 所属 |
活動中 | オポチュニティ | NASA |
キュリオシティ | NASA | |
メイブン | NASA | |
マンガルヤーン | ISRO(インド) | |
2016 | エクソマーズ1 | ESA & FKA(ロシア) |
2018 | インサイト | NASA |
2018 | エクソマーズ2 | ESA & FKA(ロシア) |
2020 | マーズ2020 | NASA |
2020年代にはサンプルリターン計画もありますからね。
まさにラッシュです。本当に火星への移住を考えているんじゃないかと思えるほどの意気込みですね地球人のこの情熱は。火星表面を走行するローバーとしては、1997年着陸の「マーズ・パスファインダー」のソジャーナがこぢんまりしてかわいいのが記憶に残っています。
一番すごいのはオポチュニティですけどね。2004年に火星にエアバッグ着陸してから、2016年現在も活動中ですからね。公式サイトを見ると、また砂嵐で電力がヤバイことになってる最中のようで、これまで何度も乗り越えてきたノウハウで、今回も凌いで欲しいと思います。
私、これまで何度もオススメしてますけど、「ローバー、火星を駆ける」は、このページ見た人全員に読んで欲しいです。
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この一覧表の中に日本がないのが寂しいですね。今でも火星軌道あたりで太陽の周りを回っている「のぞみ」後継機を早く開発してほしいです。のぞみについては、「恐るべき旅路」が詳しいです。有名な1ビット通信の話もありますよ。技術者の根性すごい。
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ウィキペディアで見ると、バイキング1号が1976年に着陸したということで、なんと今年は、火星着陸40周年のアニバーサリーイヤーなんですね。
火星からは目を離せません。
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