NASA、地球外惑星用掘削機”RASSOR”(RAZOR:カミソリ)発表。

宇宙/天文

razor photo

今年から 2020 年にかけて探査機の打ち上げラッシュだったり、イーロン・マスク氏が移住計画を発表したりして、最近注目されている火星ですが、今度は NASA から火星の資源を掘るマシーンが発表されました。

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その名も「カミソリ」です。

RASSOR is apparently pronounced “razor” giving it the cool sound that NASA seems to prefer when naming things.

NASA RASSOR rover digs for water, oxygen, and rocket fuel components

「火星を掘り進んで行く」などと聞くと、未来だなあと思うわけですが、ここで思い浮かべるのは、先端にドデカいドリルが付いた、サンダーバードのジェットモグラみたいな機体だったりするのですが、今回のこの RASSOR には巨大ドリルなど付いておらず、ブラシが縦回転のエクストリーム路面清掃車とでも言うべき風体です。

動画を見ると、土煙を上げてワイルドに動きながら砂を掻き取っています。記事タイトルには掘り進むとありますが、「削っている」と表現した方が実態に近いと言えそうです。カミソリのように地面を削りながら掘り進めている様子は、NASA のネーミングセンスさすが!と感心せずにはいられません。

火星の地面を掘り進んで行くわけですが、探査もろくに進んでいない惑星での掘削ですから、掘る意義の半分は資源回収ですが、もう半分の目的として地質調査も含まれることになりそうです。そうなると、掘り進めていく途中で、珍しそうな石や、地球では見たことのない鉱物などに当たって、それは何かを調査することが必要になって、結果が出るまで作業中止という、埋蔵文化財みたいな扱いになりそうでもあります。

ビル建てようとして地面掘ったら土器が出土して、市役所への報告義務は知ってるけど澄ましてそのまま掘って、その事実がどこかから教育委員会に伝わって、文化財課が飛んできて古墳とかかも知れないから調査しますなんで報告しなかったんですかとなって、施工業者や施主がメンドクセーナーとなるという、現代日本で繰り広げられているやり取りが、火星でも再現されるかと思うと胸熱です。

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