光速の20%で移動できる探査機が、プロキシマbもターゲットにするようです。

laser photo

いちばん近い恒星にハビタブル惑星がありそうとのことで、センセーションを巻き起こしている宇宙大好き界隈ですが、そこを目標にしている探査プロジェクトがあるとのことです。

  昨日発表された、歴史的な「わずか4光年先の地球に似た惑星」の発見。これまでで最も地球に近いこの惑星の発見は、地球外生命体の発見への期待を膨らませてくれます。そして星を見つけたら次は探査計画だ…とばかりに、光速の20%で移動できる探査機計画「ブレークスルー・スターショット」のメンバーが新たな探査ターゲットになりうると...

その名も「ブレイクスルー・スターショット」。なんとあのホーキング博士がかかわっているそうではありませんか。

このブレークスルー・スターショットとは、ロシアの富豪のYuri Milner氏と物理学者のスティーヴン・ホーキング博士による宇宙探査プロジェクトで、4.37光年先のケンタウルス座アルファ星をターゲットにしています。先日発見された「プロキシマb」も4光年先に位置しているので、こちらも探査にはちょうどいい目標になることでしょう。

光速の20%で移動できる探査機、地球に似た4光年先の「プロキシマb」もターゲットに | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト

あのホーキング博士が関わっているプロジェクトですから、期待せずにはいられないのですが、記事を読んでいるとだんだん雲行きが怪しくなってくるのが素敵です。

まず、探査機の大きさは切手サイズで、それにカメラやナビゲーションシステム、通信システムを搭載するらしいですが、切手サイズに乗せるカメラの性能が心配になってきたり、ナビゲーションシステムはなんとかなりそうだとして、通信は切手サイズのアンテナでどれくらいの通信ができるのか疑問(気持ちは「興味がある」のほうが近い)だったり、いろいろ不安になってきます。

切手サイズのそのまた一角を占める程度のカメラってどのくらいの品質の画像撮れるんだろうとか、切手サイズのアンテナで通信って、どれくらいの信号の強度と速度を見込んでるんだろう、運用は、行方不明になった「はやぶさ」探したりとか、「のぞみ」をギリギリまで諦めなかったりとか、「あかつき」を数年かかって本当に次のチャンスに金星の衛星軌道に投入したりとかレベルの根性運用前提ですかってくらいの、無茶スペックな気がするのは気のせいでしょうか。

地球から発するレーザーを帆で捉えて目的地へ向かうそうです。その航法は、JAXA が IKAROS で実証しましたので、現実的ではあるのですが、レーザーで加速するのがちょっと SF です。IKAROS や後継機の場合は、太陽の光圧で太陽系の探査をするという、相当にチャレンジングですが実現できそうと思わせる程度のことをやってます。スターショット計画の場合、地上からレーザーを当てるとして、どれくらい遠くまで対応できる出力なんでしょうか。出発してしばらくは太陽の光が加勢してくれますので、レーザーが少々探査機から外れても加速できると思われますが、先方の星に近づくにつれて、あちらからの光圧が大きくなってきたとき、そのときこそ地球からのレーザーが、アルファ星からの光圧に負けない程度に当たっている必要があります。4 光年先の切手めがけてそれなりの強さのレーザー光を当てるって、実現できる見込みあって進んでるんですよねこの計画。

と、心配したところですごいオチ。

ただし同プロジェクトは今後5年〜10年の準備期間が必要で、探査機の打ち上げは20年〜30年後になります。また探査機を宇宙で移動させるために、強力なレーザー施設の設置も必要です。そしてすべてが上手くいっても、観測結果が得られるのはおそらく50年後…と、大変壮大な計画になる予定です。

光速の20%で移動できる探査機、地球に似た4光年先の「プロキシマb」もターゲットに | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト

ちょっとまてと。探査機の打ち上げは 20 ~ 30 年って、いまこのプロジェクトやってる人達は、ほとんど引退してるじゃないですかと。とりあえずブチ上げといて「じゃ、あとは頼んだから!」ってノリなのでしょうか。

Deployment of the "nanocraft" and its "solar sails." Breakthrough Starshot

Deployment of the “nanocraft” and its “solar sails.”
Breakthrough Starshot

このイメージも初めはかっこいいと思いましたが、これ切手ですからね大きさ。。。

お金持ちの方が資金を提供してるということなので、思いっきりやってもらえばいいとは思いますが、最終的には「金持ちの道楽だったね」で終わりそうな予感が力一杯します。

宇宙帆走技術には何らかの貢献があるでしょうから、そこには期待ですね。

あまりに荒唐無稽で、ついついDisってしまいましたが、お金持ちがどんどん宇宙開発に参入してきてて、活況なのはうれしいです。やっぱり宇宙は面白い!

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