ロシア火星探査機、21回目の正直には多分ならず

そういえばロシアの惑星探査機とかあまり聞かないなあと思ったら、火星探査20回も失敗してたんですね。そりゃ聞かないはずですわ。

ニュース – 科学&宇宙 – ロシア火星探査機、予定軌道に乗れず(記事全文) – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

びっくりしたのが、ロシアが15年以上も火星探査やってないことです。Wikipedia の火星探査機の項目を見たらロシアってものすごい勢いで失敗続けてるんですね。ロシアの宇宙開発ってほんと影が薄いですね。「あーマルス計画ってなんかあったあった」って感じ。バイキング計画とかはすぐ出てくるんですけどね。

1996年以降は取り組みをやめていたロシアが2011年11月9日、新たな野心的ミッションを打ち上げた。ただし火星にではなく、火星の衛星フォボスに向けてだ。 

(中略) 

修復が可能ならばだが、フォボス・グルントの目的は、火星の2つの衛星のうち大きい方のフォボスに着陸し、少量の表面物質を地球に持ち帰ることにある。

一念発起したのはいいんですけど、ちょっと目標が高すぎじゃないのかと。。。

人類を初めて宇宙に送った国なんで、宇宙開発の苦労は知ってるはずで宇宙を舐めてるわけじゃないと思いたいんですけど、15年もブランクがあるのにサンプルリターンやろうとしてるって(汗)

このミッションでは、初めての試みで複雑なことが非常に多い」と、惑星協会のラクダワラ氏は話す。もし探査機を修復できて「フォボスになんとか着陸させられたなら、このミッションは大成功と言える」。

地球への落下を心配されている状態なので、もう火星へは無理だと思うのが素直な人間の反応だと思うのですが、こういう人たちって良い意味で往生際が悪いのでしょうから、最後の最後まで頑張っていただいて、せめて危機的状況での運用スキルを磨いて欲しいものです。

危機的状況からのリカバリというと、やはり「はやぶさ」が頭をよぎるわけで、もしかしたらロシアの中の人も「はやぶさ」ばりの奇跡を起こしてやろうと意気込んでいる可能性もなきにしもあらずですかね。

でも、はやぶさと違って今回は、地球の重力が力いっぱいある所での危機で、とりあえずなにがなんでも地球から遠ざかるように馬力出さないと速攻ゲームオーバーなのでゆっくりできないわけで、それで地球脱して火星(フォボス)を目指すという、、、やっぱ無理だわこれ。

これはもう、昨今の衛星落下ブームに乗っかって話題を振りまきつつ星屑になるのが一番美しいのではないでしょうか。

そうなりそうですけど。

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