民間宇宙企業スペース X 社が、4425機もの通信衛星を使った衛星インターネット計画を アメリカ当局(FCC)に申請したとのニュースです。
FCCに提出された申請書類によると、スペースXは、4,425個の衛星を製造して打ち上げる計画だ。そのうちの約800個は、米国、プエルトリコ、およびアメリカ領ヴァージン諸島のインターネットアクセスを向上させるために打ち上げられる。ネットワークがフル稼働すれば、地球上のほとんどの地域をカヴァーできるという。
衛星インターネット計画を発表したんじゃなくて、当局に申請したんですからね。本気ということです。
民間宇宙企業としてはトップを走っているスペース X 社、ロケットが爆発したりしてもすぐに再開を決めたり、火星移住計画などという半ば SF(ほぼ SF と言ってもいいかもしれません)なプロジェクトを発表したりして、国主導じゃないからこそのアグレッシブな活動は、見てて楽しくて頼もしいですね。
しかし 4000 機の衛星とは壮大も壮大、火星移住計画と同じくらい私にはどちらも同じくらい荒唐無稽に見えます。
人工衛星の数は、「ファン!ファン!JAXA!」のページによると、現在 3500 個以上あるそうで、この計画は、現在周回しているもの以上の数の衛星を打ち上げて運用するつもりということです。
地球の周りを回っている人工衛星の数はいくつくらいありますか?
2013年2月27日(水) 更新
A
これまでに世界各国で打ち上げられた人工衛星は2013年1月時点で7,000個を超えていますが、地上に回収されたものや、高度が下がって落下したものを除いても、周回中の衛星は約3,500個以上あると言われています。(以下略)
申請されたほうの当局も、「4425 機で運用予定」とか書いてあるの見たら、この申請書を真面目に取り扱うべきか悩むのではないでしょうか。相当突き抜けた計画だと思います。
宇宙ファンとしては、事の成り行きをただ楽しみに見ていればいいだけなので気楽ですけどね。ガンガン行こうぜのスペース X。本当に面白い。
どうでもいいところですが、
このサービス名が何になるのか微妙に気になるところですね。
衛星 77 機で運用予定だからという理由で「イリジウム」となった、かの衛星電話サービスが強く記憶に残っています。4425 機だと何になるんでしょうか。ていうか、おそらく機数から連想して名づけることにはならないでしょうけどね。
ネットベンチャーのサービス名は、頭の回転が速い人が付けるからか、捻りが効いて面白いものが多いですよね。宇宙ベンチャースペース X の衛星ネットサービスの名前も楽しみにしましょう。イーロン・マスク氏のネーミングセンスに期待です。
衛星数を少し増やして 5150 機にしたら、なにかと名付けやすいと思います。
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