以前、NASA の次世代ロケット「SLS」のロケットエンジンの燃焼試験が煙モクモクなことを書きました。
今度はブースター試験の模様をハイスピードカメラで撮影された映像が、アップされています。
驚異の超スロー映像をご覧ください。
いきなり画面中央からなにか飛び出してきます。この映像を作った会社のロゴかなにかかなと思ったら、そうじゃなくてノズルのフタみたいなのが砕け散っているのでした。その直後にファイヤーがドバーッとヌワーッと出てきます。
普通スピードだと一秒にも満たない、文字どおり一瞬の出来事なのですが、それが長ーく引き延ばされて、現実のものとは思えない、いい意味で CG っぽいですね。美しいです。
ところで、このハイスピードカメラはどれくらいの性能なのか、一秒間に何コマ撮影することが出来るのか疑問に思うわけで、少し調べてみました。
このカメラは「High Dynamic Range Stereo X (HiDyRS-X)」という名前で、これを紹介する文書には「Game Changing Development」と誇らしげに大書してあります。
High Dynamic Range Stereo X (HiDyRS-X)
どうやら 3 方向から撮影できるとか、ハイスピード撮影だけではなくて HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)でも撮影できるとかいう感じなんでしょうか。
残念ながら、この文書には何コマ撮影できるかは書かれていないようです。NASA がゲームチェンジングと言うほどですから、相当な性能なんでしょう。数字で出したほうが性能わかりやすいと思うんですけどね。
しかし、映像を見ると、噴射直後の炎がどのように振る舞っているのかが確認できますので、専門の人の目には、改善すべき点が一目でわかるのでしょうね。
このカメラを使うと、面白い映像がいろいろ撮れそうで、一般にも貸し出しできるのであれば、予約殺到しそうですよね。エクストリームな仕事してる真面目な方面からはもちろん、映画やミュージック・ビデオなどのエンタメ方面にも需要ありそうです。撮影時間 5 秒のミュージック・ビデオは先を越されてますが、クリエイターの方々は素人の想像を超えることをしてくれますから、期待はできると思います。
ていうか、説明に「ゲームチェンジング」なんて煽り文句入れるあたり、もう既に貸し出ししてるのかもしれません。
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