Hi-STANDARDが無告知で突如新曲リリース、この時代に事前リークゼロ。

音楽

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もはや伝説と言ってもいいんじゃないでしょうか。私も当然アルバムはコンプリートしている(はず)の、往年のパンクバンド Hi-STANDARD がいきなり新譜を発売して、音楽セクターが大騒ぎです。

Hi-STANDARD、16年半ぶりの新作を予告なしに本日リリース! -rockinon.com|https://rockinon.com/news/detail/149397

Hi-STANDARDが、本日4曲入りCD『ANOTHER STARTING LINE』をリリースした。

同作は全くの予告なしで販売された作品で、新作音源は2000年4月の『LOVE IS A BATTLEFIELD』以来約16年半ぶりとなる。

Hi-STANDARD、16年半ぶりの新作を予告なしに本日リリース! (2016/10/04)| 邦楽 ニュース | RO69(アールオーロック) – ロッキング・オンの音楽情報サイト

事前告知もなんもなしで、突然 CD ショップの店頭に並ぶという、21 世紀とは思えない発売方法に驚愕しました。

このニュース見たのがですね、今朝 4 時頃だったんです。台風 18 号が対馬直撃コースでして、だんだん風が強くなって窓がガタガタ音を立てるのに目が覚めてしまい、それからしばらく、どうにも眠れないのでスマホ見てみたらビックリしたという。

で、朝になっていくつかニュースサイト開いたけど、どこも Hi-STANDARD に言及してなくて、もしかして夢だったのかと思っていたら、音楽関係のサイトでは大騒ぎになっていました。

ビックリしてから次に考えたのは、このことを、よく誰もリークしなかったなということです。

企画からレコーディングから製造から流通から、多くの方々が関わっている中で、本当に誰一人として他人にしゃべったりネットでツイートしたりしなかったこと、特に、末端にある販売店の方々が、真面目に黙っていたことに驚きました。しかも全員。リークしたら、そのツイートやブログ記事はかなりのアクセスを稼げてアドセンス収入もそれなりに見込めるはずで、その現金収入を差し置いても、黙っておくほうが魅力的だったということになります。

「やっと告知できるっ!」て、正直よく我慢できたなと思いました。私だったらブログのネタにしてしまいそうですもん。

このことで思うのは、音楽に関わっている人は、本当に音楽が好きでやってるんだなということです。突然リリースしたときの音楽ファンの驚きと喜びを想像して、ニヤニヤしながら箝口令に喜んで従った気持ち、すごく分かります。

音楽業界は、まだまだアツくて情熱いっぱいの人がたくさんいるんですね。うれしくなりました。

無告知での新作リリースや店頭限定販売を決意した理由について、90年代の7インチEP限定販売を思い浮かべつつ横山健(Gt.)は「あの頃はネットもなかったし、みんな情報はお店に行って仕入れて、そこから口コミで広まっていった。今は時代が違うから通用しないというのもわかるんですけど、これだけ便利になった世の中でどこまで面白みとして発揮できるのかなというのが狙い。僕たちの遊び心としか言えないですね」、難波章浩(Vo. / Ba.)は「音って物質として手に取ることはできないじゃないですか。特に今回の作品は手に取ってもらいたいという思いが強いから、こういうやり方になったのかな」とそれぞれ説明している。

Hi-STANDARD、突如リリースの新曲“ANOTHER STARTING LINE”ミュージックビデオ公開! (2016/10/05)| 邦楽 ニュース | RO69(アールオーロック) – ロッキング・オンの音楽情報サイト

ところで、私は生まれも育ちも対馬ですので、

音楽の情報をお店で仕入れるという体験をしたことはないんですが、以前は無告知でリリースすることもあったようで、CD ショップに行くことは、何かいいのないか探しにいくとかジャケ買いとか以外にも、そこでしか得られない情報を仕入れるためもあったようですね。

私は本も好きで、本土に出張に行った時は、必ず大型書店や CD ショップに立ち寄り、店内をブラブラしながら目に止まった本をパラパラめくったり試聴したりすることを楽しみにしています。これが日常である本土の人たちが本当に羨ましく、対馬に大型書店や CD ショップがないことが悔しくてたまりません。アマゾンがあるとはいえ、やはりリアル書店とは楽しさが違います。

音楽のほうは、ネットのストリーミングサービスでおすすめされたものを聴いてみたら気に入ってしまうという体験はたびたびありますので、音楽についての地理的な不満はだいぶなくなりました。

音楽は一曲全部聴いても 5 分とかですので、気軽に試し聴きできますけど、本はそうはいきませんからね。ネットで立ち読みはやりにくいですし、画面で試し読みというのは気軽ではありません。

今回の Hi-STANDARD 電撃リアル店舗リリースのニュースを見て、あらためて対馬は何かと不利であることを思い知らされました。

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