数か月前に読売こども新聞で知ってから気になっていた、地質年代の名前が日本とイタリアで争われている件で、どうやら日本の「チバニアン」が採用されることになりそうとのことです。
地球の歴史で約77万~12万6千年前の年代が「チバニアン」(千葉時代)と命名される見通しになったことが13日、関係者への取材で分かった。この年代の基準地として千葉県の地層を国際学会に申請し、命名を目指す日本の研究チームが、競合するイタリアを一次審査で破った。週内にも発表する。正式決定すれば地質年代に初めて日本の名前が付く快挙となる。
地磁気が逆転してるとかなんとかいう時代があって、その時代の名前を決めるにあたって、千葉県のとある場所の地層がその様子がわかりやすいから第一候補になっていたけど、イタリアも申請をして逆転を狙ってきて、どっちかというと日本のが有利だけど予断を許さない状況ですとかいう記事だったかという記憶。
これで、昨年の「ニホニウム」に続いて、
国際的に使われる名称に、日本が採用される快挙を成し遂げたわけですが、個人的には、素直に喜べないというか、そろそろこのあたりが我が国の最後の輝きのような気がしてならないのです。
財務財務でリストラしまくって、銀行とか損保とか多角化しまくって、製品はパナソニックみたいな無難なのばっかり作って、「その他大勢」の一つに埋没しそうだった、ストリンガー時代のソニーみたい。株価800円とかですよ当時。いまは復活して株価5,000で過去最高益とかなってるし、これなんでかわからんのですが、社長が平井さんになって技術オリエンテッドに変わったからですかね。これヒントになりませんかね。
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日本人みんな、お金のやりくりに汲々として、すぐに成果だしてお金にしないといけないプレッシャーがあって、コストコスト言われながらのんびりじっくり基礎的なことなんてやってる余裕ないし、給料安いのに成果出せ言われるし、頑張っても手柄は上が全部取っていくし、搾取されてるのわかっててやる気でるわけないし、でも現状を変えるのはどうやっていいかわからんし、まあ無理だし、ひとことで言うと、あきらめですよね。
ソニーの復活をヒントにすると、日本は頭脳で食っていくんだと、みんなで覚悟することで現状打破を期するということになるんでしょうけど、権力や権益がある(年代も地位も)上の方々は、日本の国力がとか将来がとかはあんまり興味なくて、今たくさんお金ゲットできればあとは逃げ勝ちでサヨナラなんで、このあたりのいわゆる老害が消えないことには、日本はダメでしょうね。シルバーデモクラシーですね。
ニホニウムとかチバニアンとかの成果出している人って、どれくらいの年代の方なんだろうか。
どうも、一昔前それなりに環境が良かったときの成果が今出てるだけで、これらの出涸らし残りカスが出てしまった後は、こういう快挙はもう出ないんじゃないか、新しいものは出ないんじゃないかと、うがった見方をしています。
うまく言えませんが、うれしいけど諸手を上げてバンザーイって気持ちになれないです。
目出度い話なのに、なんか暗いなw
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